放香堂茶師酢田 恭行 HOKODO'S "TEA MASTER" YASUYUKI SUDA

放香堂の茶師 酢田恭行について

全国茶審査技術十段(2015年第62回の全国茶審査技術競技大会で認定)
全国茶審査技術競技大会準優勝含め5回入賞

【茶師とは】
本来はお茶を作る(茶畑で生産する)人の総称として用いられていましたが、その特殊な技術性から現在はワインの「ソムリエ」やお酒の「利き酒師」と同じように鑑定する能力をもつ者のことを指すようになっています。段位については年に一度開催される「全国茶審査技術競技大会」において優秀な成績を収めたものに付与されます。国家資格ではございませんが業界の中においては大変権威のある資格です。

【全国茶審査技術とは】
全国の茶産地の緑茶を審査鑑定するための資格のことです。「茶鑑定士」や「茶師」といった名称で呼ばれる事もあります。資格は年に一度開催される「全国茶審査技術競技大会」に参加し一定以上の成績をおさめることで授与されます。
段位は初段から十段まで有り、有段者は全国で700名ほどです。(2015年度現在)
段位は上がるほど取得が難しくなり、最高位である十段取得者は競技会60年以上の歴史の中でも10名ほどしか存在せず、非常に狭き門となっております。
参加資格は全国各地の茶産地の代表に選ばれる事によって得ることができます。(規定により代表は各産地10名となっています)
競技内容は品種判別、茶期判別(お茶の摘まれた時期の判定)、外観による産地判別、内質による産地判別の四種目あります。

【放香堂の茶師】
茶師はお茶を鑑定する能力を生かし、「荒茶」と呼ばれる茶葉(素材)の品質を審査鑑定してその持ち味を最大限引き立たせることができるように、「合組(ごうぐみ)」「火入れ(ひいれ)」「唐箕(とうみ)」等、各茶商にそれぞれ受け継がれている伝統的な技を用いて美味しいお茶作りに日々取り組んでおります。
放香堂の茶師はそのような伝統の技に加えて、自社茶園を宇治茶の主産地である京都府和束町に保有している強みを生かして、茶畑で土づくりや苗木を育てる所からはじめるまさにお茶を「創る」といった本来の茶師としての役割を兼ね備えている、全国的にも希少な存在です。
創業者である「東 源兵衛」の名を代々襲名し、現在の六代目 東 源兵衛(酢田恭行)は全国茶審査技術の最高位である十段を保有し、天保年間の創業より脈々と受け継がれてきた伝統の製法や技を用いて美味しいお茶を日々追求し続けています。


全国茶審査技術十段の認定証